利益貢献型人材採用と組織づくり

普通の人が集まり「仕事力が高い人材集団」にするために~基本は論理力とイメージ力

学歴は1つの証明です。しかし、多くの中小零細企業には、高学歴の人材が集まるわけではありません。つまり学歴に関係なく普通の能力という原石をいかに輝かせるかは、採用する企業側の責任でもあります。

現状、多くの場合、それぞれの持つ個性やスキルを伸ばすという考え方まで至っていないのが現状です。大学生アルバイトは受験戦争を勝ち抜いた経験を持ちます。すぐに辞めてしまうと、いつも募集を出しておかなければならず経費の支出も積み重なります。職場のチームワークが取れて、働きやすい環境にすることが必要です。

この考え方の基本は、「組織内で価値と情報を共有する」という組織運営の1つの仕組みづくりと関連しています。

松下幸之助さんの言葉を引用すれば「私利私欲を忘れ、衆知を集めて」業務を遂行し、プロジェクトも展開していく。そんな存在感と人望のあるチームリーダーがいる組織であれば、スタッフを含めて1つの方向や目標へと将来イメージを共有することができます。少なくとも業務遂行上は、一人ひとりが考え行動する習慣が生まれるものです。

普通の人材を活かす経営には、「組織運営リーダーの資質情報共有のしくみづくり」が大きく影響します。採用する側もこれから仕事をするスタッフも、企業や組織の将来イメージが共有することができて、かつ目の前の現場の状況を論理的な構成要素と時系列の流れをイメージしながら業務を進めることになります。

つまり、論理的な思考力とイメージが描ける能力が、企業側が整える「しくみ」とともに組織を構成する人のスキルとして必要になってきます。小さいころから絵本を読み聞かせてもらい読書を重ねると賢い子どもに育つという1つの考え方は、この「イメージ力と論理的思考力」の基本となっている可能性があります。また、高学歴人材はその成果として受験戦争にも勝ち抜いてブランドを獲得しているという仮説も成立します。

フツーの人材を戦力となる人材に変えるための基本的な考え方

地頭の違いは業務スキルと思考力で克服

高学歴人材と普通の人材は地頭の良さに違いがあります。その違いを補い必要な結果を得るためには業務を通して思考力を高める方法があります。

言語化から抽象化し実現力不足を克服

頭の良い人は論理的考察力と実践イメージを描く能力が高いと言えます。仕事がデキる人は業務の中で論理的思考力と実現力を磨いています。

論理的に見える化した設計図を頼りに人材の能力開発と組織力強化へ

接客要員のスキルとは

空間認識力とイメージ構成力

企画営業要員のスキルとは

将来イメージを描き論理的に企画立案する力

総務経理要員のスキルとは

PCスキルと専門知識 経験に基づく運用力

相手に話をさせるコツ(インタビュー技法)

相手に話をさせるためには、デプスインタビューの技法が役立ちます。スタートは、1つの出来事に注目すること。出来事は、過去から現在、未来へと時系列につながっています。現状を共有することと、なぜ?その考えや結果が生じているのかを聞き出すことがポイントとなります。

相手に話をさせるコツ(ITサービス活用)

GoogleなどのIT企業が提供しているサービスの基本は、情報共有をクラウド上で行うしくみです。情報共有の場合、リーダーの存在が不可欠。そこでプロジェクトを実施するにあたり、チームとして行動を通して情報共有が必要となります。ITサービスは相手に話をさせる1つのツールです。