販促物内製化の本当のメリットは経費削減ではありません。印刷内製化はデザイン労力や時間もかかり、インクコストよりネット印刷のほうが安い。では、本当のメリットは? ①ブランディング②ターゲティング③シェアリング沿った時系列の営業企画から、自社の潜在価値を引き出し事業拡大の可能性を広げることです。
バブル崩壊後、印刷業がどんどん淘汰される時代がありました。IT化で、中小小売店の印刷需要が減りマーケットそのものが拡大しなくなったことも理由の1つです。また団体客を当て込む地方の大型旅館やホテルも淘汰されていきました。背景には、旅行が団体志向から個人志向に移ったことが原因と1つとして考えられます。
これらはいずれも、時代のニーズに合わせて自社の独自営業モデルが作れなかった結果だといっても、問題ではないでしょう。伝統は格式、マーケットは商品のスタイルです。先を見越して対応しなければ、10年先の未来も安泰ではありません。
ネットショップ販売に限らず、商品と営業方法を基本に独自のビジネスモデルを作り上げた企業だけが生き残っていく時代に。
中小小売店の中にはネット販売で成長を遂げる企業もあります。また、ダンボールの販売のようにネット販売需要とともに、大型化する企業もあります。時代の流れということは簡単ですが、この流れをつかむためには3つのステップを頭に置いた取り組みをしなければ、一時的な期待に終わってしまいます。その3つのステップとは、
ネット販売(営業企画 プロジェクト)
商品戦略(商品企画 商品開発)
事業化(倉庫 物流を含めた事業展開)
です。基本として、商品であり、独自の営業方法だということに注目してみます。
これらはいずれも、時代のニーズに合わせて自社の独自営業モデルが作れなかった結果だといっても、問題ではないでしょう。伝統は格式、マーケットは商品のスタイルです。先を見越して対応しなければ、10年先の未来も安泰ではありません。
確かな商品力があり安定した収益モデルはできていたが、さらなる成長を求めるように。
昔ながらの事業モデルで過ごしてきた中小零細企業には、いざというときに答えと実践モデルを組み立てられる人材がいないケースもある。
あるショートムービーで社員が社長に「LPページを作って同僚社員と売上競争をしたい」と提案。この方法が有効な条件は、しっかりとした商品があることに尽きます。そして、1つの具体策としてITスキルを活かして情報戦略を組み立てる知識と実践力があること。
いわゆる印刷会社やコンサルタントのなかにも、実際にマーチャンダイジングを行い商品を生み出したことがなく、情報編集に偏った知識や経験を収益モデルとしている片手よりの制作モデルに頼ってきた人が多いのも事実。
ブランディングなどの知識はあっても、企業で実際に商品を開発している実践プロと対等に物事をすすめる能力に欠けているケースも多くあります。特に地方都市においては。
つまり、冒頭紹介したIT企業には、マーチャンダイジングとマーケティングをITを使って実践できる若手社員が揃っているということ。
だから、取り組み方を知っていて、すぐに行動できるラインから上で日々の仕事をしていることになります。
設備投資をして規模も拡大したため、売上に対して新たな取り組みの売上が追い付かない。
短期間で事業化するビジネスモデルが必要
小規模印刷業で見てきた例は、具体策の答えが見えなかったこと。情報事業の弱点。
事例から基本軸を導きだす思考モデルが必要
行動するための資金調達が難しく、チャレンジが不可能な状態になっている。
短期間で組織のスリム化と収益化対策が必要
社員の危機意識がなくのんびりとした企業風土が定着している。情報を共有しながら組織力を生かした企業運営体質が備わっていない。
企業の営業や経営幹部に事業運営能力がなく、新たな経営チャンスを模索したり、組織をまとめる能力や意識が欠けている。
高いスキルと人望を備えたリーダーとなる幹部社員が不在、組織力が発揮できない。ワンマン社長も実は有能なナンバー2を求めている。
小規模事業所の組織運営のなかで最悪な状態が「組織運営力」の崩壊です。リーダーが謙虚に学ぶ姿勢を持ち、組織の人たちを大事にする気持ちがないと、機能不全に陥ります。人材をきちんと育てるベースがあって初めて、ITサービスを使うビジネスモデルは有効に機能します。
その理由は簡単です。ブランディングから始まるインターネットマーケティングは、「誰のために、何ができるのか」、そして「purposeとbalance」です。お客様や取引先、社内の人たちのためにどう役立つのか、目的と人材の持つ潜在能力を調和させながらビジネスを展開する。これが、世界がめざすマーケティングスタイルであり、ITサービスの仕組みの基本である「情報共有」が重要視される根本の理由です。
Word DTP Proが掲げる情報の定義「情報とは他者も自身も幸せになる価値」、これがブランディングからバリューシェアリング(価値の共有)へと時系列の流れを組み立てるインターネットマーケティングの基本と重なっています。